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to be honest

aoikomyu.exblog.jp

ありのまま生きる

いま何を失ったら一番困るか

私の場合は自転車とスマホか

退院した日に自転車を購入し

それからはずっと自転車生活 

通勤も買い物も自転車圏内で

ルーティンを組み立てている


睡眠薬が朝まで残ってそうで

午前中車を運転するのが不安

一方で前向きな理由としては

自転車は健康的で割と楽しい


先日仕事帰りに寄った図書館

駐輪場で男が声をかけてきた

50代くらいのヘルメット姿で

盗られちゃった、と沈んだ声

高価でもない普通の自転車を

運悪いことに盗まれたらしい


その場に流れる気まずい空気

私は何か言わなければと思い

「寂しいですよね…」と口走る

男は私の発した言葉は流して

「ショックですよう」と訴えた

そうかこの場合はショックだ

ショックこそが相ふさわしい

どうして「ショックですね」と

私は同情できなかっただろう


ヘルメットを被ったまま俯き

トボトボと立ち去る男の背中

同じ目には絶対遭いたくない

そして自分だったら寂しいと

やはり感じるかもなと思った


私のiPhoneも最近不調続きで

電子決済やLINEが使えず不便

ついに6年ぶりに買い替えた

型落ちの中古品だけれど充分

以前のデータを丸ごと移行し

驚くほど瞬時にして馴染んだ

もはや現代人の生活にとって

スマホは宿命的に分かち難い

スマホ以前にはもう戻れない

もし盗られたら「寂しい」では

片付けられない大事件になる


生活に欠かせない、といえば

仕事の延長で集め始めた器類

お気に入りだった丼や皿など

不注意で次々と割ってしまう

愛着があるほど失うと寂しい


熊本で起きた大きな地震の際

大切な器が割れて処分したと

いろんな人に聞かされていた


器の場合はリペアできるよと

ある方に教えてもらったから

割れた破片類を取っておいた

主に漆と金粉を使い修復する

金継ぎという伝統技術がある


粉々になった心を治すように

破片を接着して金や銀を蒔く

唯一無二の模様が一回死んで

生まれ変わった証みたく好き

一回死んだ自分とおんなじだ


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《悔いが残るたびに、いつも自分に言い聞かせています。その時に最善を尽くしたのだから。その時形にしたものが、その時の正解だった。ふかわりょう「ひとりで生きると決めたんだ」》




# by komhe0714 | 2022-12-02 23:22
人生で一番どん底だったとき

家族や周囲から見捨てられる 

社会から抹殺されてしまうと

不安や恐怖を強く感じていた


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近しい人の言葉は二つあった

「今までの自分を変えなさい」

「そのままの自分でいいから」


一見すると真逆の二つの言葉

私は一体どうすればいいのか


初めは前者の通りだと思った  

仕事も家庭もうまくいかない

そうして心身を病んだ原因は

すべて私自身の問題なんだと

自分の価値観だけが正しくて

人の価値観を認めないからだ

そんなお前だから躓くのだと

入院直後の私に父親が言った

今も心に刺さったままの生傷


時に涙でボロボロになりつつ

一日一日を必死で積み重ねて

治療を受けて回復を図るうち

少しずつ視野が広がってきた

確かに私は傲慢な人間だった

ただそれだけですべてを失い

社会から抹殺されることなど

受け入れないといけないのか


人は人との関係の中で生きる

社会的生き物だと前に書いた

関係がうまくいかない原因は 

こちらにも相手にもあるのだ


私という人格は育った環境や

出会った人たちの影響を受け

形成されていることも学んだ 


そういうこともわかった上で

私は私らしくありたいと望む

生き残るために考えに考えて

現時点で辿り着いた生き方だ

無理して変わってはいけない

ありのままの私を私は認める


するとなんとも不思議な事に

私は生まれ変わり始めたのだ

どん底から踏み出した一足は

一歩また一歩と闇を切り開き

振り返ると人生の道を形作る


もちろんまだ道の途中だけど

私を導いてくれる全ての人に

全ての出合いや巡り合わせに

ありったけの感謝を捧げたい


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《変わってはいけない(アントニー•デ•メロ著、谷口正子訳)》

わたしは何年間もノイローゼでした。わたしは心配し、落胆し、自分のことしか考えませんでした。皆がわたしに変わるようにと言い続けました。皆がわたしに、わたしはノイローゼだと言い続けました。

そしてわたしは、皆を恨みました。彼らをもっともだと思いました。そして変わりたいと願いました。でも変わることができませんでした。どんなに変わろうと努力しても。

わたしを何よりも傷つけたのは、親友もわたしをノイローゼだと言い続けたことでした。彼もまた、わたしに変われと言い張るのでした。

そしてわたしも、親友の言うことをもっともだと思いました。でもわたしは、彼を恨めしく思う気持ちを抑えられませんでした。わたしは気力を失い、何をすることもできなくなりました。

その後のある日、彼はわたしに言いました。「変わってはいけない。きみのままでいなさい。きみが変わろうと変わるまいと、どうでもいいことだ。わたしはありのままのきみが好きだ。きみが好きなんだよ」

これらの言葉は、私の耳に音楽のように響きました。「変わってはいけない、変わってはいけない、変わってはいけない……私はきみが好きだ」

そしてわたしは安心しました。そしてわたしは生き返りました。そして、ああ、なんという不思議! わたしは変わったのでした。

今、わたしは知っています。わたしが変わろうと変わるまいと、わたしを愛してくれるだれかを見つけるまで、わたしはほんとうに変わることはできなかったのだということを。

神様、あなたはこんなやり方でわたしを愛してくださっていたのですね?



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# by komhe0714 | 2022-10-14 22:23
夜スマホに着信があった

大学のころの後輩からだ

私はほぼ電話に出ないが 

その夜は出ることにした


狂う_d0295116_17031082.jpg


私にとって大学時代とは

空虚で空疎、存在の浪費

ブラックホールのように

脱出できない暗黒だった


後輩はその頃の私を知る

唯一無二の存在と言える


私は当時「狂っていた」と

彼が笑いながら回想する

彼曰く私は頭がいいのに

メインストリームと違う

自分の生き方をしていた

それが狂っている理由で

めちゃくちゃ面白かった

私自身の魅力だったそう


私にはそんな自覚はない

あの頃はただやさぐれて

精神をすでに病んでいた

光が眩しくて闇を好んだ

ただなるほど正常を失い

「狂っていた」のは確かか


いずれにしてもこの流れ

自分では見えてるようで

見えていないこともある


後輩とは10年以上ぶりに

再会する約束を交わした

過去から辿る心理療法の

キーマン現るかもしれぬ


それに狂った過去も含め

今の自分に繋がっている

今だって組織から見れば

狂った歯車のようなもの


正真正銘狂っているのは

私かそれとも組織の方か 

はたまた人間社会全体か


内なるせめぎ合いが続く


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《いわゆる狂った状態というのは、その時に、「したい」「できる」「好き」というのをやることなんですよ。その時、最もその人に必要なことをしようとしているんです。(中略)それを常識で、「正しい」「良い」「すべき」という物差しで、みんなが止めてしまうわけです。そうしたら、その人らしい芽が出かけるのを、ぱっと摘んでしまうことになる。精神科医山本昌知さん「人薬(ひとぐすり)」から》







# by komhe0714 | 2022-10-02 00:53
雨ニモマケズ風ニモマケズ

鬱ニモ寂寞ノ闇ニモマケヌ

丈夫ナココロデナイユエニ

人ニ勝ロウトスル慾ハナク

決シテ声ヲアラゲタリセズ

イツモスマシテ黙ッテヰル


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一日ニキマッタダケノ薬ト

鶏肉ト野菜トバナナヲタベ

アラユルコトヲ煩シガルモ

ヨクミキキシワカッタフリ

メモニテドウニカワスレズ 


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無味乾燥ナ部屋ニ一人イテ 

東ノコドモタチヲ夜毎想イ

西ノ花岡山ニ安寧ヲ祈願シ

南ノ老イタ親ヲキニトメル
 
北ノカテイサイバンショデ

ケンカヤ些事ナソショウハ

ツマラナイカラヤメニシタ


ヒドリノトキハ慈雨ヲコヒ

薄志弱行デオロオロアルキ

デクノボートハヨバレヌガ

減点評価デホメラレモセズ

ミナニイラヌ気ヲ遣ワセル


ジンセイハイツダツテ自由

孤独デモイキテタツテイイ

不安ヤ迷イハ無二ノ親ユウ

ワライタガル人ニハキスヲ

サウイフモノニワタシハ…

ワタシハススンデナリタイ


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# by komhe0714 | 2022-09-15 22:25
朝すっきり目覚めるなど

もう何年も経験してない

夜は眠るための薬を飲み 

強制的にシャットダウン

朝5時ごろ中途覚醒して

朦朧と甘い物を貪り食べ

床に転がり再び気絶する

だから寝起きは頭も体も

鉛のように重くてきつい

今日こそ出社できないと

もう何度心折れかけたか


目覚めたら自分の身体が

虫になっていた男の話は

フランツカフカの「変身」

老いた両親と妹の生活を

経済的に支える跡取りが

仕事も意思疎通もできぬ

巨大害虫に変わり果てる
  

初めは人間扱いしていた

家族も虫が疎ましくなり

モンスター呼ばわりする


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父親が投げつけた林檎が

体にめり込み深手を負い

虫は自由を奪われていく 

床や天井を這い回れずに

自室の隅でひっそり衰弱

遂に寿命を迎え息絶える


私はまだ変身してないが

親きょうだいや周囲には

虫になったも同然だろう

期待する役割を放棄して

意思疎通もままならない


人間だったころの痕跡は

時とともに薄らいでゆく

そしてもう見捨てようと

見切りをつけられる日が
 
きっとやってくるだろう


ごめんね、今は諦めて…

人の期待に応える行動も

応答する言葉も発せない


絶望感で朝を迎えるのは

モンスターも私も同じだ


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《群れは彼を殺した。群れの中では役目がないと判断したのだ。狼の群れはそれぞれに役割分担があり、誰かが足を引っ張れば群れは飢えたり他の群れに敗北する。狼は合理的で自分たちが生き残るために余分な優しさが削ぎ落とされている。(ゴールデンカムイ19巻)》



# by komhe0714 | 2022-08-20 01:37