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to be honest

aoikomyu.exblog.jp

ありのまま生きる

ちょうど5年前のきょう

私はボロッボロの状態で

精神病院に担ぎ込まれた   


ちょうどきょうみたいに

身を切るような寒い一日

朧げながら記憶している


「先生、僕病気ですか?」

「すぐに入院が必要です」


あれから5年が経つんだ


偶然にもきょうは診察日

カウンセリングの時間に

グリーフレターを書いた

孤独で惨めで苦しかった

当時の自分に宛てた手紙


自分を責めなくてもいい

辛かったね悲しかったね

ありのままの感情を認め 

そうして許してあげよう

全ては仕方なかったんだ

さようなら、ありがとう 

君のおかげで今があるよ
 

不安定ながら自分を保ち

よくやってると思うけど

5年は通過点にすぎない


河原の石を積むみたいに

これまで通り一日一日を 

積み重ねて生きていこう   

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《どの道を行きますか? 地図はありません。私たちの心の声にしたがって、選べばいい。いまの私たちには、それができます。「アダルト・チャイルドが自分と向きあう本」》










# by komhe0714 | 2024-01-24 22:13
日本で忌み数とされる「4」

「死」を連想させるからだ

44歳の私は「死」のゾロ目


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「生と死」に否応なく浸る

誕生日の夜に映画を観た

「君たちはどう生きるか」
   
正直よくわからなかった

もやもやのまま終わった

刺さらなかったのは事実


もやもやの訳が分かった

「どう生きるか」の問いは

生きることを前提とする


作品の中身や良し悪しは

この際脇に置いておいて

どう生きるかの問いかけ

それを考えること自体は

もうとてもポジティブだ

それはそれで良いことだ

どうぞ勝手にやっとくれ


一方でネガティブな私は

生きることが素晴らしい

そうな風に思っていない

生きることは苦しいこと

死ぬという選択肢もアリ

だって人はいつかは死ぬ

何人たりとも例外はない


どう生きるか問うことは

死にたがる人を認めない

多様性を欠く不寛容社会

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私ならこう問いかけたい

「君たちは生きるのかー」

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《また争いが自然の猛威が安らげる場所を奪って 眠れずにいるあなたに言葉などただ虚しく Bank Band with Salyu「to U」》

# by komhe0714 | 2023-07-23 20:52
7月14日は午後出社して

私にしかできない仕事をし

午後5時過ぎには店じまい

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シネコンへ自転車を走らせ

この日公開のジブリ新作を

鑑賞して過ごすことにした


余韻に浸りながら肉を食し


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子供たちからお祝いの電話

かわいいあの子供たちの声


続けて大学時代の後輩君と

夏休みの日程を調整し合い

四国車中泊の旅を計画した

清流仁淀川へと泳ぎに行く


44歳のいい誕生日だった


アドレスホッパーを目指し

車中泊用軽バンを買いDIY

仕事で新企画も立ち上げた


一時は死ぬ寸前まで堕ちた

よくここまで這い上がった

一歩一歩一つ一つ積み重ね

「自分らしく生きる」を実践

だから俺は俺を自分で祝え

自分で自分くらい褒めよう

ハッピー・バースデー・・

トゥ・・・・・ミー・・・


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《穏やかな夜に身を任せてはいけない。たとえ老いても終わりゆく日に燃えたぎり怒るのだ。怒れ怒れ、消えゆく光に怒れ 映画「インターステラー」から》

# by komhe0714 | 2023-07-14 22:55
大型連休中の後半3日間は

完全なる「うつ状態」だった

折から雨だったこともあり

真っ暗にした自室ベッドに

引きこもりダウンしていた


カラムーチョとガリガリ君

脂質と糖質を交互に摂取し

抗不安薬を飲んで気絶する

目覚めたら行為を繰り返す

グルグルグルグル負の循環

うつ状態に特有の思考回路

「ウロボロスの蛇」のようだ


どうして起きていられない

なぜこんなにも苦しいのか


それはコロナ明けの連休が

たくさんの人たちにとって

ポジティブな光だったから

家族、友人、恋人、仲間…

屹立した壁が取っ払われて

光の射す方へ開かれていき

待ちに待った再会(再開)を

喜び合うような時間だから


それが私のような人間には

苦痛で苦痛で仕方ないのだ

自分にそんな時間はこない

壁の内側の影に潜むように

暮らしていたいだけなのに


マスクで醜い顔を覆い隠し

不要不急を盾に人と会わず  

負い目なく引きこもれてた

コロナ禍に居場所があった

だから日常の再開は苦しい


「ウロボロスの蛇」のことは

主治医が私に教えてくれた

自分の尾を食べる蛇のこと

その名の神話めいた響き…

どうしようもなく心惹かれ

百科事典などですぐ調べた

古代ギリシャで環状の蛇は

世界の永遠と魂を象徴した

破壊から創造、死から生が

循環する宇宙の性質を表す


ウロボロスの蛇_d0295116_00234735.jpeg


自らの尾を食べ続けた結果

新しい生命を維持再生する

サイクルが生じればよいが

私はスルメのように噛んで

ガジガジガジガジと噛んで

自らの体と心を傷だらけに

しているだけのように思う


グルグルグルグル負の循環

「蛇の輪」から抜け出せない

哀れで惨め、孤独な中年男


ウロボロスの蛇_d0295116_00282470.jpeg

《書くことは僕の祈りになった。出版は瞑想の妨げになりー瞑想を汚す。夫や父親や友になるすべを僕は知らない。なれるのは”作家”だけ。ただ書くことに身を捧げ見返りを求めなければー幸せになれる気がする。映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」から》












# by komhe0714 | 2023-05-12 01:07
猫っ毛でくせのある髪が

昔からのコンプレックス

高校時代は直毛に憧れた

毎朝ドライヤーで伸ばし

ストレートパーマもかけ

セットが決まらない日は

学校に遅れた事もあった


父方の遺伝で随分恨んだ

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あれは1996年だった

高校2年の夏ごろだろう

「メンズノンノ」の表紙が

俳優浅野忠信さんだった

何度も読み覚えているが

彼は北欧系のクォーター

猫っ毛でくせのある髪で

スタジオ入りの撮影前は

ボサボサ状態らしかった


プロがくせっ毛を活かし

ヘアワックスを駆使して

うまいことスタイリング

ワイルドで色気を感じた

くせっ毛の強みを知った


でも私にスタイリストは

当然おらず真似できない

羨望と諦めが混ざり合い

ため息ばかりついていた


浅野さんは雰囲気がある

私の好きな漫画が原作の

「殺し屋1」に出演してて

金髪ヤクザがハマってた


内戦激しいカンボジアで

戦場カメラマンを演じた

映画もナチュラルで良い

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ある時まだ高校生のころ

母親が私の髪質を良いと

褒めてくれた覚えがある

このクルクルヘアが?と 

私は内心反発したのだが

大人になり今振り返ると

ありのままでいいんだと

言ってくれてた気もする


私の14歳の長女も同じ  

猫っ毛でくせのある髪だ


月1回の面会交流のとき

ゲームに夢中の彼女の髪

そっと撫でさせてもらう


彼女はコンプレックスと

自分で思っているらしい

ヘアアイロンで真っ直ぐ  

朝伸ばして登校するそう

でも私も父になって思う

ありのままの君も素敵だ

ふわっと柔らかウェーブ

可愛くてよく似合ってる


私くせっ毛でよかったと

将来思ってくれるように


私もそう思えますように


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〈絶望のあるところには必ず希望が隠れていると、人生は語る。若松英輔「悲しみの秘義」〉



# by komhe0714 | 2023-03-21 01:03

by komhe0714